ベルギー/ルワンダ出身の女性サウンド・アーティスト Aurélie Lierman

3.11.をテーマにした新作で日本語の音声の録音ボランティアを募集中 

      (2014年 9月2日〆 *10月15日まで延長されました!)

若手作曲家、ラジオアーティスト、そしてボイス・パフォーマーとして数々の授賞歴を持ち、ヨーロッパを中心に活躍中のAurélie Liermanは、近年フィールドレコーディングと人の声を媒体に作品制作を行っています。2013年に作曲されたラジオ作品「Anosmia」では、ルワンダ内戦と現代に残る問題などの社会的なテーマにも積極的に取り組んでいます。

日本語の音を音楽的素材として聞いたときの響きの豊かさに魅了されているという彼女の次回作では、3.11とその後というテーマに切り込もうとしています。

そこで日本の人々に、2011年3月11日の地震発生直後から数週間以内に交わされたテクストと、それを読み上げた録音データの提供を募っています。

 

皆さまから提供いただいた音声は、彼女の新曲、そしてインスタレーション作品内でアブストラクトな形で組み込まれ、2014年にオランダ、アムステルダムとデン・ハーグで初演予定です。

またこの作品は、フランス在住のDominique Balaÿによるコラボレーション主体のアートプロジェクト「Meanwhile, in Fukushima (そしてそのとき、福島で。)」  HYPERLINK « http://fukushima-open-sounds.net/japanese/ » http://fukushima-open-sounds.net/japanese/ の一環でもあり、ラジオ放送も期待されています。

<募集する音源、テクストについて>

参加者ご自身によって書かれた、地震発生直後から一週間以内に交わされたテクスト(携帯やPCのメール、留守番電話、ツイート、Facebookのポスト..etc)と、それを読み上げた録音データを送ってください。

(Twitterの場合、地震前後ツイート  HYPERLINK « http://sembo.jp/zengo/ » http://sembo.jp/zengo/ というサイトで

アカウント名を入力すると、履歴を簡単に検索することができます。)

– 数秒~数分程度の短い文章

– 総文章数は、一から数十個まで自由

– 著作権の都合上、参加者ご自身によって書かれたテクストを読み上げてください。

– 2011年当時に録音されたデータである必要はありません。

当時の実際の録音データを提供くださる方は、下記項目「留守番電話の録音をご提供いただく場合」をご参照ください。

内容としては、以下のいずれか、または両方に関わるようなものが好ましいとのことです。

–  3.11.で実際に日本で何が起きたか伝わるようなもの

日本国内、または国外にいる誰かが、日本にいる人物(家族、友人、同僚、知人…etc)と直接

(あるいは非直接的にでも)連絡をとろうとした履歴。

<参加規定>

国籍、年齢、性別、職業、経験等不問

日本語を母国語とする方、または相当の語学力を有する方ならどなたでもご参加いただけます。

3.11発生当時、日本国外にいた方のご参加も歓迎します。

<録音方法>

一.  録音の冒頭では、用いたツール/送信宛先ごとに以下の情報を読んだ後に、本文に移ってくだ

さい。

1. メッセージが送信された日付(+可能ならば時間)

2. 利用媒体(留守番電話、携帯/PCメール、Twitter、Facebook等)

3. 送信場所 あるいは受信場所の地名(国名~都道府県~市区まで自由)

二.  各メッセージの間には2秒以上の空白を入れてください。

三.  可能な場合、同じ文章を英訳した内容も読み上げてください。

英文法の正確性、発音等は問いません。

作曲家の文章理解を助けるのが目的ですが、実際の楽曲に使用される可能性もあります。

<留守番電話の録音をご提供いただく場合>

2011年に留守番電話に録音された実際のデータを提供いただける場合、

オペレーターによる「ただいま電話にでることができません」「留守番電話サービスに接続します」等の機会音声を切りとらず、全てそのまま送付してください。

<録音するときの注意>

– 基本的には、なるべく静かな環境で文章を読み上げてください。ただし内容によっては、騒がしい環境での朗読を選択していただいても結構です。

– 録音に用いる機材は、プロ仕様のものから、パソコンや携帯付属のマイク、ビデオカメラ、MD、スカイプなど問いません。

– 録音された音声のカット、ノイズ除去などの編集作業をしていただく必要はありません。

– 希望する音声ファイルのフォーマット →  .wav .aiff .mp3 等

サンプル・レート →  48kHz/24bit がベストですが、それ以下でも言葉が認識できるかぎり問題ありません。

– ファイル名は半角英字で「ファイル番号、氏名、タイトル(あれば)、”Japanese voice”」とタイプしてください。

< 送付先 >

– ファイルの容量が大きいことが予測されるため、

Dropbox(日本語) HYPERLINK « https://www.dropbox.com/ja/ » https://www.dropbox.com/ja/

もしくは

WeTransfer(英語)  HYPERLINK « https://www.wetransfer.com » https://www.wetransfer.com

(日本語の利用解説ページ  HYPERLINK « http://web-marketing.zako.org/web-tools/transfer-large-files-wetransfer.html » http://web-marketing.zako.org/web-tools/transfer-large-files-wetransfer.html )

を用いて、

 HYPERLINK « mailto:voixjapon@gmail.com » voixjapon@gmail.com 宛に送付してください。

< 締め切り >

2014年10月15日迄とさせていただきます。

< 連絡/問い合わせ先 >

Aurélie Lierman E-mail:  HYPERLINK « mailto:voixjapon@gmail.com » voixjapon@gmail.com

(なるべく英語/仏語/オランダ語にてよろしくお願いいたします。日本語でも翻訳可能です。)

< Meanwhile, in Fukushima (そしてそのとき、福島で。) プロジェクトについて >

福島から始まるサウンド共同プロジェクト。福島第一原子力発電所の事故以降まもなくして、大友良英を中心に日本のアーティストたちが集まり、プロジェクトFUKUSHIMA!が生まれました。福島でのフェスティバル開催への呼びかけは瞬く間に世界中に広がり、ロンドン、ニューヨーク、バンコク、ソウル、シンガポール、パリなど、各地で連動したイベントが立ち上がりました。

プロジェクト詳細は、以下のサイトをご覧ください。

HYPERLINK « http://fukushima-open-sounds.net/tutorial/test/ » http://fukushima-open-sounds.net/tutorial/test/

<音声提供者の作品内クレジットの明記について>

「そしてそのとき、福島で。」は、非営利団体によるプロジェクトであり、音声提供者にはボランティアでの参加ご協力をお願いしています。

提供いただいた音声が実際にAurélie Liermanの作品内で用いられた場合、参加者の氏名はクレジットとして明記される予定です。もちろん匿名での参加も可能です。匿名を希望される方は、その旨をあわせてお知らせください。

このPDFファイルは、ご自由に転送、拡散してください。

皆様のご協力に心より感謝いたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。

                            2014年 8月14日  Aurélie Lierman                                                                                            (訳/野口)

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« Meanwhile, in Fukushima » – Japanese Voices – © concept Aurélie Lierman –aurelielierman.be
« Meanwhile, in Fukushima » is a project initiated and led by Domnique Balaÿ –websynradio.fr

Published by
Dominique Balaÿ

A WINDOW ON FUKUSHIMA 7.17

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ベルギー時間の明日5月21日、夜10時に、ベルギーのラジオ局RTBF(Radio Télévision Belge Francophone)で、私が作曲した「I Saw Time, under a Cherry Tree(桜の木の下で、時をみた)」が放送されるようです。Monophonicというラジオ音楽祭を特集した番組の一部です。この音楽祭は5月22日から24日までブリュッセル市内の複数の会場で開催されていて、5月24日の午後1時からは、Schaerbeekホールにて、「その時、福島で。」というリスニング・プログラムの中でも同じ作品が発表されます。http://www.monophonic2014.be/programme/et-pendant-ce-temps-là-à-fukushima My composition "I Saw Time,…

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ご無沙汰にご無沙汰を重ね、ついに広告が出てしまっておりました…スミマセン。 そんな私は、昼の震災対策室のしみず(おや)です。こんな状況を見かね、夜の震災対策室準メンバー(?)の高橋準さんが、ブログ記事を寄稿してくださいました。約1か月前に、東北地方太平洋沖地震から2年が経過したわけですが、その際に行われた企画「A Window on Fukushima――「3.11以降」の音を聴く」についてのインタビュー記事です。 同企画の主催者は、本ブログでもおなじみの永幡さん(永幡さんについての詳細は本文をご覧ください。本ブログの記事では、震災直後に寄稿していただいたこちらが非常に印象的でしたね)。 ではでは、準さん、よろしくお願いします♪ ******* A Window on Fukushima。3.11以降の福島で採った音をモチーフに、国内外のアーチストたちが作成した作品を、インターネットを介して、2013年3月11日に日仏の会場で共有しようというもの。 企画したのは、永幡幸司さん。元行政社会学部教員、現在は共生システム理工学類所属。専門はサウンドスケープ論です。 3月11日、企画開始直前の永幡さんにインタビューして、この企画をたてるに至った経緯、目指すもの、現在の福島の状況などについてうかがいました。(高橋) インタビューをしたのは、会場となっているふくしまキッチンガーデン2階。1階には「かーちゃんの力・プロジェクト」のお店、「かーちゃんふるさと農園わぃわぃ」が入っています。…

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3/11/13 ラジオ放送

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音、大募集中! ― 参加方法

福島の様々な音を集めるため、広く、音を公募します。どなたでも参加できますので、是非、音を送ってください。なんらかのかたちで福島に関係のある音であれば、どのような音でも構いません。街の音や家族の集まり、会議、仕事環境の録音、インターネット、ラジオやテレビのストリーミング、朗読、授業、自然の音、音楽、などなど。 この「オープンサウンド」のライブラリーに貢献してくださる方は、とりあげた音の背景や特徴について紹介文を一言添えてください。ご希望があれば、お名前とプロフィー ルを寄贈者リストに掲載させていただきます。 興味のある方は音声ファイルを下記のアドレスまでご送付ください。 contact@websynradio.fr もしファイルが大きすぎるようでしたら、オンラインソフトの WeTransfer: https://www.wetransfer.com/、あるいはその他のメ ールサービスをお使いください。 どのようなフォーマットでも受け付けますが、できればWAV, AIFFといった非圧縮フォーマットがベストです。長さの制限は特にありません。 このプロジェクトの記録を構築するべくウェブサイトを立ち上げます。「オープンサウンド」ライブラリーの音は、クリエイティブ・コモンズのライセンスのもと、どなたでも使えるようになります。そして、委嘱アーティストは、これらの音をリミックスして作品を創ります。

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